私達は机の落書きから始まった。
 
 
でもね、"いつまでも"なんてものはなくて…
 
 
光が差し込む場所が見えた。
 
 
きっとあれが出口だ。
 
 
「もう1人で大丈夫?」
 
 
もう1人で大丈夫?この言葉が私の耳に残った。
 
 
もう1人で大丈夫って言ったら、遼平はどこかに行ってしまう気がして…
 
 
「菜々ちゃん?」
 
 
私がいつまで経っても答えないから…
 
 
遼平の声で我に返って
 
 
「あ…うん。
 
大丈夫。ありがとね。」
 
 
1人で出口に向かう途中、再び腕を掴まれて
 
 
「忘れてた。」
 
 
そう言って、軽く唇に触れた。
 
 
そのまま、走って戻る遼平の後ろ姿を視界から消えた後も見ていた。
 
 
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