私達は机の落書きから始まった。
 
 
私の腕を掴んでいた手を解いて、優しくキスをする。
 
 
さっきまでの力強さとかなく、優しいキスを。
 
 
唇がゆっくり離れると、私を抱き締め
 
 
「女が男の力に勝てるわけねぇんだよ。」
 
 
「ごめっ…」
 
 
「だから、来んなって言ったの。
 
ここの客層悪いから……」
 
 
私の髪を掻き分けて、右耳に髪をかけると、ピアスにキスをした。
 
 
「菜々ちゃんは俺んのだろ?
 
他の奴に触らせんなよ…」
 
 
 
怒られてるのに嬉しいなんて言ったら、ますます怒られるよね。
 
 
でも、ここが暗くて良かった。
 
 
だって、きっと……
 
 
私の顔は真っ赤だから……
 
 
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