私達は机の落書きから始まった。
 
 
遼平と過ごした3ヶ月は あっという間で、
 
 
卒業までの3ヶ月も同じように過ぎて行った。
 
 
私が望んでなくても、時間だけは進んでいくんだ。
 
 
でも、鞄の中はあの時のまま止まってる。
 
 
小さな青い小包が入っている。
 
 
クリスマスに遼平に渡そうと思ってた香水。
 
 
渡せずに、あのまま鞄の中にしまってある。
 
 
 
 
「ねぇ、本当にこれでいいの?」
 
 
卒業式の前日、優里が心配そうに聞いてきた。
 
 
3ヶ月前、毎日のように泣いていた私は、隠しきれずに、優里に事情を話した。
 
 
優里は引くことなく、最後まで真剣に聞いてくれた。
 
 
ちゃんと誤解ときなよ。そう言ってくれたけど、私はできなかった。
 
 
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