私達は机の落書きから始まった。
日が暮れると、校内放送が流れる。
「校内に残っている人は早く帰るように…」
もうこんな時間だ…
「そろそろ帰ろっか。」
そう言って、立ち上がろうとする私の腕を引っ張り、引き寄せた。
「まだ……やだ。」
今まで話してた声とは違う、少し甘えた声。
「………」
「……うっそ。 帰ろっか。」
そのまま、私の腕を持ち上げて、起き上がらせてくれた。
薄暗くて、遼平の顔がよく見えなかった。
なんであの時帰るのを渋ったのか…
わからなかった。