私達は机の落書きから始まった。
 
 
6階までくると、人が少なくなる。
 
 
「やっと空いた。」
 
 
少し距離が離れる。
 
 
それだけなのに、少し寂しくなる。
 
 
チンッ
 
 
7階で止まると、遼平も一緒に降りた。
 
 
「…さっきはありがと。」
 
 
「役得でしょ」
 
 
あの憎めない笑顔で手をヒラヒラさせた。
 
 
後ろ姿を見ていたら、エレベーターの隣の階段の方へ向かった。
 
 
追い掛けると、階段で降りていった。
 
 
わざわざ一緒に上がってくれたんだ。
 
 
自意識過剰かもしれないけど、そう思ったら胸の奥が暖かくなった。
 
 
ずるいよ…
 
 
遼平にはどってことない事かもしれないのに、期待してしまう。
 
 
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