私達は机の落書きから始まった。
 
 
不意に身体がフワッと浮いた。
 
 
誰かに抱き抱えられたみたい。
 
 
誰か分からなくて、目を開けようとしたけど、痛くて開けられない。
 
 
右目を薄く開けると、視界に入ったのは、遼平が近くにいるとこ。
 
 
でも、私を抱えているのは、彰だった。
 
 
「…あ、きら?」
 
 
そう言うと、
 
 
私の目に冷たい指が触れる。
 
 
「目ぇ閉じてろ」
 
 
遼平の顔が頭に焼き付いて離れない。
 
 
ひどく心配してるように見えたのは、私の気のせいだよね。
 
 
< 293 / 400 >

この作品をシェア

pagetop