私達は机の落書きから始まった。
 
 
「……無理に笑わなくていい。」
 
 
いつもは無口で感情が分かりにくいのに、今の彰は ひどく優しい。
 
 
「…彰?」
 
 
「あ、ごめん。
 
俺、何やってんだ…」
 
 
パッと離れる彰。
 
 
きっと、彰なりに慰めてくれたんだ。
 
 
ガラッ
 
 
タイミング良く扉が開いた。
 
 
「菜々、大丈夫?」
 
「目ぇ赤くなってんじゃん。」
 
 
入ってきたのは、優里と竜っちゃんだった。
 
 
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