私達は机の落書きから始まった。
 
 
ガタッ
 
 
音がした方を見ると、遼平が立っていた。
 
 
ずんずんと、私の方へ来ると、私の顔をジッと見る。
 
 
今の私は、いつにも増して、酷い顔をしてる事を思い出して、パッと顔を背けた。
 
 
こんな顔、あんま見ないでよ…
 
 
「ちょ…今ね、酷い顔してるから……」
 
 
私に上を向かせると、私の左目の瞼に優しくキスをした。
 
 
「酷い顔じゃない!
 
……痛い?」
 
 
遼平が悲しそうな顔をするから、私は遼平の頭を撫でる。
 
 
「遼平が悪いんじゃないんだから、悲しい顔しないで?
私の注意不足だよ…ね?」
 
 
< 300 / 400 >

この作品をシェア

pagetop