私達は机の落書きから始まった。
ゆっくり目を開けると、
友美の腕を掴んでいる彰がいた。
「あ……彰君……」
彰は、いつにも増して、冷たい目で友美を見下ろしていた。
「あんた、何してんの?」
いつもより冷たい口調。
「何って……菜々ちゃんの枝毛を切ってあげようと思って。
ね?」
私に同意を求めてきた友美。
少し迷ったが……
「……うん。そうなの。
友美に枝毛を……」
騒ぎを大きくしたくない。
それに、遼平の耳には入れたくなかった。
優しい遼平は、きっと自分を責めてしまうから…
私がそう言うと、彰は深い溜め息を吐いて、友美の腕を離した。