私達は机の落書きから始まった。
 
 
「じゃ、じゃあ、私帰るね。
菜々ちゃん、彰君、また明日」
 
 
メイクポーチを鞄にしまうと、そそくさとトイレから出て行った。
 
 
友美が出て行くのを見て、少しホッとした。
 
 
鏡を見ると、少し不自然に短くなった箇所がある。
 
 
足元には、少ないが、私の髪の毛が落ちていた。
 
 
女子トイレに彰がいるのって、すごく不自然。
 
 
そんな違和感に少し笑ってしまう。
 
 
ホッとしたのと、可笑しいので、何故か涙が出てきた。
 
 
自分でもビックリして、彰には気付かれないように後ろを向いた。
 
 
「最近、彰には助けてもらってばっかだね。」
 
 
紛らわすように、話しをすると…
 
 
後ろから抱きしめられた。
 
 
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