私達は机の落書きから始まった。
言うだけ言って出て行った遼平の後ろ姿を、閉まっていく扉の隙間から見ていた。
顔が赤いのが自分でも分かる。
隣にいる彰の顔が見れなくて…
再び沈黙になる。
「あいつが好きなのか?」
急に聞いてきた彰。
彰の顔を見ると、いつもの無表情じゃなくて、何故か淋しそうな顔をしていた。
一瞬、そう見えたけど、目が合うと無表情に戻った。
遼平が好きか…
「うん。」
そう答えると、彰は柔らかく笑って、私の頭にポンッと手を乗せる。
「そうか。」
彰の顔が、手が優しくて…