スイートホーム
加奈が私との面会を希望しているのは、やはり梨華に関して何か伝えたい事があるからなのではないかと。
もちろん、具体的な内容まではやはり見当がつかなかったのだけれど。
しかし、その推理が紛れもない事実に変わり、一気に緊張が高まる。
加奈と梨華は共に保育士、幼稚園教諭の資格が取得できる大学に進学し、さらに同じサークルに所属していた。
だから当然、共通の先輩後輩、友人が多数いる。
でも、確か前に聞いた話では…。
「大学時代の仲間もさ、梨華とは色々あって、ことごとく疎遠になっていっちゃったんだけど」
私が今まさに確認しようとしていた事を、加奈が先手を打って解説してくれた。
「でも、その子は梨華と未だに交流のある数少ない後輩のうちの一人なのよ。ほら、梨華は一見ほんわかしてて、誰かをイジメたりするようなタイプじゃないから男さえ絡まなければすごく付き合いやすくて「良い子」じゃない?」
「そうね。それで私らも油断しちゃったんだけどね」
麻美が麻婆豆腐をレンゲですくいながら冷めた表情、口調で相槌を打った。
「その子は勉強第一、仕事第一、でここまで来て、ずっと恋愛には興味がなかったし、さらに天真爛漫というか他人に対しての負の感情が一切無い子でさ。何だかんだで梨華とうまくいってるみたいなんだよね」
「それがいつまで続くかしらねぇ?」
麻美はあくまでもシビアだった。
もちろん、具体的な内容まではやはり見当がつかなかったのだけれど。
しかし、その推理が紛れもない事実に変わり、一気に緊張が高まる。
加奈と梨華は共に保育士、幼稚園教諭の資格が取得できる大学に進学し、さらに同じサークルに所属していた。
だから当然、共通の先輩後輩、友人が多数いる。
でも、確か前に聞いた話では…。
「大学時代の仲間もさ、梨華とは色々あって、ことごとく疎遠になっていっちゃったんだけど」
私が今まさに確認しようとしていた事を、加奈が先手を打って解説してくれた。
「でも、その子は梨華と未だに交流のある数少ない後輩のうちの一人なのよ。ほら、梨華は一見ほんわかしてて、誰かをイジメたりするようなタイプじゃないから男さえ絡まなければすごく付き合いやすくて「良い子」じゃない?」
「そうね。それで私らも油断しちゃったんだけどね」
麻美が麻婆豆腐をレンゲですくいながら冷めた表情、口調で相槌を打った。
「その子は勉強第一、仕事第一、でここまで来て、ずっと恋愛には興味がなかったし、さらに天真爛漫というか他人に対しての負の感情が一切無い子でさ。何だかんだで梨華とうまくいってるみたいなんだよね」
「それがいつまで続くかしらねぇ?」
麻美はあくまでもシビアだった。