スイートホーム
だけど、むしろそれが梨華の計算高さ、ズル賢さ、心の闇を、鮮明に浮き彫りにさせたのだけれど…。
それはさておき、とにかく本来なら梨華は老若男女問わず愛されるキャラクターである筈なのだ。
普通に恋愛していれば周りから応援され祝福され、早い段階で幸せな家庭を築いていた事だろう。
だけど、彼女は今それとは対極の位置に居る。
真実の愛には巡り会えず、友人にはことごとく愛想をつかされて…。
まるで自分からあえて破滅の道へと突き進んでいるかのような印象を受けるのだ。
一体、何が彼女をそうさせているのだろうか。
「…私、思うんだ」
しばらくの沈黙のあと、最初に口を開いたのは加奈だった。
「出会った頃から、もっと梨華に対して厳しくアドバイスしてあげていたら、結果は違っていたのかなって…」
それまで何となく目の前の空間を見つめていた私と麻美は、加奈の顔に視線の先を移す。
「特に私は大学も一緒だったんだから。救える機会はいくらでもあったんじゃないかな。もしかしたら私が、あんなモンスターを育てちゃったんじゃないのかな、って…」
「いや、それは違うわよ」
情けない事に私はとっさに言葉が見つからなかったのだけれど、麻美はすぐさま反論した。
それはさておき、とにかく本来なら梨華は老若男女問わず愛されるキャラクターである筈なのだ。
普通に恋愛していれば周りから応援され祝福され、早い段階で幸せな家庭を築いていた事だろう。
だけど、彼女は今それとは対極の位置に居る。
真実の愛には巡り会えず、友人にはことごとく愛想をつかされて…。
まるで自分からあえて破滅の道へと突き進んでいるかのような印象を受けるのだ。
一体、何が彼女をそうさせているのだろうか。
「…私、思うんだ」
しばらくの沈黙のあと、最初に口を開いたのは加奈だった。
「出会った頃から、もっと梨華に対して厳しくアドバイスしてあげていたら、結果は違っていたのかなって…」
それまで何となく目の前の空間を見つめていた私と麻美は、加奈の顔に視線の先を移す。
「特に私は大学も一緒だったんだから。救える機会はいくらでもあったんじゃないかな。もしかしたら私が、あんなモンスターを育てちゃったんじゃないのかな、って…」
「いや、それは違うわよ」
情けない事に私はとっさに言葉が見つからなかったのだけれど、麻美はすぐさま反論した。