スイートホーム
「それに、女の子とほんの一時でも二人きりになれて独り占めができるなら、その後捕まろうが何だろうが関係ないんでしょうよ」
「……ほんっとキモい!」
「キモいよね~」
二人は心底不愉快そうに眉根を寄せながら、改めて感想を述べ合った。
私も同意見だったのだけれど、ホントに心身共に疲れ切っていて、声を出すのもおっくうだったのでただ二人の会話に耳を傾けつつコーヒーを口にしているだけだった。
「……それにひきかえ」
するとしばしの沈黙のあと、それまでより表情と声のトーンを明るいものに変えて、麻美が再び発言する。
「あの人、尋常じゃなくカッコ良かったよね」
「ん?あの人?」
「ほら、警備員の小太刀さんだよ!男を取り押さえた」
「ああ~、うん。カッコ良かった」
その話の流れに私は思わずドキッとしてしまった。
「つーか、そもそも比べる土俵が違うんだけどさ。片や人さらいするようなキモい男で、片や正義の味方の警備員さんだもんね」
「つまり人間としての生き様の違いでしょ?良いんじゃないの?比べても。自分の欲望のままに生きていれば堕落するし、努力すれば高みに行けるっていう分かりやすい例じゃない」
加奈はシビアに言い切った。
「小太刀さんが高評価されて、人から尊敬されるのは当たり前の事だよ」
「……ほんっとキモい!」
「キモいよね~」
二人は心底不愉快そうに眉根を寄せながら、改めて感想を述べ合った。
私も同意見だったのだけれど、ホントに心身共に疲れ切っていて、声を出すのもおっくうだったのでただ二人の会話に耳を傾けつつコーヒーを口にしているだけだった。
「……それにひきかえ」
するとしばしの沈黙のあと、それまでより表情と声のトーンを明るいものに変えて、麻美が再び発言する。
「あの人、尋常じゃなくカッコ良かったよね」
「ん?あの人?」
「ほら、警備員の小太刀さんだよ!男を取り押さえた」
「ああ~、うん。カッコ良かった」
その話の流れに私は思わずドキッとしてしまった。
「つーか、そもそも比べる土俵が違うんだけどさ。片や人さらいするようなキモい男で、片や正義の味方の警備員さんだもんね」
「つまり人間としての生き様の違いでしょ?良いんじゃないの?比べても。自分の欲望のままに生きていれば堕落するし、努力すれば高みに行けるっていう分かりやすい例じゃない」
加奈はシビアに言い切った。
「小太刀さんが高評価されて、人から尊敬されるのは当たり前の事だよ」