スイートホーム
「うんうん、そうだよね。それだけの価値のある人だよね!」


深く頷きながら同意した後、麻美はちょっとおちゃらけた口調で続けた。


「っていうかさ、あの制服姿がまたポイント高いんだよねー。男っぷりが何割増しにもなるというか」


「ああ~、それはあるある。いわゆる『コスチューム萌え』ってやつね?」


「そうそう。他にも代表的なもので、警官とかパイロットとかさ。そもそもがそこに行き着くまでに大変な努力と忍耐を要する、誇り高い仕事な訳で、それを象徴するものだから……」
「制服姿じゃなくてもカッコ良いよ」


私は何故か麻美のセリフを遮るように発言してしまった。


二人は当然、小太刀さんを誉め称える意味でそういうやり取りをしたんだろうけども、ぜひとも一言物申しておきたくなってしまったのだ。


自分でも突発的で衝動的な反応だったと思う。


「寮ではすごくラフな服装だし、寝癖付いたまま朝ご飯食べに来たりする事もあったりするけど、それで魅力が損なわれるって事は全くないし、むしろ着飾ってない、自然体のままでもあれだけの男前レベルを維持できてるっていうのがすごいし…」


そこまで夢中でまくし立てた所で、心底びっくりしたような表情でこちらを凝視している二人に気付き、私はギョッとした。


「え?な、なに?」


「……なるほどねぇ」


「そーいうことだったのか~」
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