スイートホーム
目と目を合わせ、しっかりと宣言。


「梨華が諸悪の根源のように言っているけど、そんな彼女を選んで私を捨てたのは優さん自身なんだよ?私がどれだけ傷付いて苦しんだか分かる?その事実は都合良くスルーするの?」


「だ、だからそれはっ。梨華に相談があるって呼び出されて。お前の親友だから、無下には断れないと思って…」


そこで突然、優さんの目がキッと吊り上がった。


「そうだよ。こうなった責任はお前にもあるんだぞ?何で俺一人だけが悪者にならなくちゃいけないんだ?」


言いながら、優さんは私を押し倒し、お腹の上に馬乗りになった。


「きゃっ」


「お前があんな女と友達なんかやってるから!俺と引き合わせたりするから!だから俺がこんなに苦しむ羽目になったんだろぉ!?責任取れよ!」


「いい加減にして!」


完全に箍が外れた様子の優さんに負けないくらいの怒りのテンションで、私は言い返した。


「さっきから聞いてれば一体何なの?悪い事はすべて人のせいにして被害者ぶって!元々未練なんてなかったけど、もう、今ので完全に吹っ切れた!」


一瞬怯んだ優さんに向けて、最後通告をする。


「あなたみたいな情けない人と別れて、ホントに良かったっ。これからも未来永劫、好きになる事なんて絶対にないから!」


「なっ…」


私の言葉を受け、優さんの顔は真っ赤に染まり、全身わなわなと震え出した。
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