スイートホーム
私が自動ドアを抜けるやいなや、呑気に片手を上げて挨拶して来た志希に、思いっきり顔をしかめて返答した。
「何で連絡もしないで突然来たりするのよ。私、今日は仕事なのに」
「あ、そうだったんだ。でも、昼休憩は当然あるだろ?」
志希はあっけらかんとした口調で続けた。
「一時間くらい?その時に話できるじゃん。どうしても姉ちゃんに伝えたい事があるんだよ」
「えー…。だって私、いつも食堂で食べてるし」
「昼メシを自分の部屋に持って来ちゃダメなの?」
「いや、それは…」
「別に大丈夫だよ」
今までそれを実行している人を見た事がなかったので返事に窮していたら、小窓越しに私達のやりとりを聞いていた旦那さんが笑顔で言葉を挟んで来た。
「食中毒防止の為に、建物外に持ち出したり出来上がってから3時間以上経過した物は口にしないように指導されてるけど、厨房から各自の部屋に移動させるくらいなら大丈夫だろう」
「あ、そうなんですね~。だってさ、姉ちゃん」
旦那さんに愛想よく応えたあと、志希は『ほらな?』という感じのドヤ顔を私に向けた。
ホント、小憎たらしい奴なんだから…。
正直、あれこれ話しかけられて食事のペースを乱されたり、食後にまったりとする時間を邪魔されたりするのは心底嫌なんだけどね。
それなりにハードな仕事の合間の、貴重な休憩タイムなのに。
「何で連絡もしないで突然来たりするのよ。私、今日は仕事なのに」
「あ、そうだったんだ。でも、昼休憩は当然あるだろ?」
志希はあっけらかんとした口調で続けた。
「一時間くらい?その時に話できるじゃん。どうしても姉ちゃんに伝えたい事があるんだよ」
「えー…。だって私、いつも食堂で食べてるし」
「昼メシを自分の部屋に持って来ちゃダメなの?」
「いや、それは…」
「別に大丈夫だよ」
今までそれを実行している人を見た事がなかったので返事に窮していたら、小窓越しに私達のやりとりを聞いていた旦那さんが笑顔で言葉を挟んで来た。
「食中毒防止の為に、建物外に持ち出したり出来上がってから3時間以上経過した物は口にしないように指導されてるけど、厨房から各自の部屋に移動させるくらいなら大丈夫だろう」
「あ、そうなんですね~。だってさ、姉ちゃん」
旦那さんに愛想よく応えたあと、志希は『ほらな?』という感じのドヤ顔を私に向けた。
ホント、小憎たらしい奴なんだから…。
正直、あれこれ話しかけられて食事のペースを乱されたり、食後にまったりとする時間を邪魔されたりするのは心底嫌なんだけどね。
それなりにハードな仕事の合間の、貴重な休憩タイムなのに。