スイートホーム
「我がコスモ警備保障が全力で早乙女さんをサポートさせていただきますので、どうかご安心下さい」
……私は何てバカだったんだろう。
小太刀さんの言動を勝手に色恋沙汰と結び付けてしまうなんて。
彼はただプロのボディーガードとして、自分の職務を全うしようとしていただけだったのに。
約3ヶ月も間近で小太刀さんを見て来て、その人と成りを充分に把握していながら、しかも特別な感情を抱いていながら、とっさにそこまで考えが及ばないだなんて。
この上ない侮辱じゃないか。
「…そうですか、分かりました」
するとそれまで弱々しい表情と声音を駆使して小太刀さんを落とすべく奮闘していた梨華は、突然あっさりとその任務を放棄した。
「あとは自主的に動いて下さいって事ですよね。だったらこれ以上ここでお話していても意味ないわ。あ。せっかくなのでこれ、いただいていきます」
一気にそう捲し立てると、小太刀さんが差し出していたパンフレットを素早く回収する。
「お時間取らせてしまってすみませんでした。もう用は済んだし、私帰りますね」
そのまま踵を返し、数歩歩き出した梨華だったけれど、すぐに足を止め、私に視線を合わせて来た。
「良かったわね、彩希」
「え?」
「今、すごくホッとしてるでしょう?っていうか、正直『いい気味』って、思ってるんじゃない?」
「そ、そんな…」
……私は何てバカだったんだろう。
小太刀さんの言動を勝手に色恋沙汰と結び付けてしまうなんて。
彼はただプロのボディーガードとして、自分の職務を全うしようとしていただけだったのに。
約3ヶ月も間近で小太刀さんを見て来て、その人と成りを充分に把握していながら、しかも特別な感情を抱いていながら、とっさにそこまで考えが及ばないだなんて。
この上ない侮辱じゃないか。
「…そうですか、分かりました」
するとそれまで弱々しい表情と声音を駆使して小太刀さんを落とすべく奮闘していた梨華は、突然あっさりとその任務を放棄した。
「あとは自主的に動いて下さいって事ですよね。だったらこれ以上ここでお話していても意味ないわ。あ。せっかくなのでこれ、いただいていきます」
一気にそう捲し立てると、小太刀さんが差し出していたパンフレットを素早く回収する。
「お時間取らせてしまってすみませんでした。もう用は済んだし、私帰りますね」
そのまま踵を返し、数歩歩き出した梨華だったけれど、すぐに足を止め、私に視線を合わせて来た。
「良かったわね、彩希」
「え?」
「今、すごくホッとしてるでしょう?っていうか、正直『いい気味』って、思ってるんじゃない?」
「そ、そんな…」