スイートホーム
当然小太刀さんの姿もない。
しかも彼は食事を終えたらいつもすぐに部屋へと引き上げてしまうので、きっとお昼休み中に顔を合わせる事はないだろう。
私の恋愛遍歴によるトラブルだなんてしょうもないことに巻き込んでしまって、どう対応したら良いのか大いに迷う所なので、顔を合わせずに済むのは結果的にはラッキーだったんだけれど、これから始まる志希との面談を思うと、安堵の気持ちを凌駕して最大級の憂鬱さが込み上げて来る。
歯医者の待合室に居る時のような、何とも重苦しい思いを抱きつつ、私はノロノロと歩を進めた。
「まぁ、まずはそこに座れよ」
牛歩を意識した歩みだったけれど、それでも数十秒ほどであっけなく部屋までたどり着いてしまった。
覚悟を決めて入室した私に向かって、テーブル前に胡座をかいて座っていた志希は、まるで自分が部屋の主であるかのようにそう指図をして来た。
その態度に色々と突っ込みを入れたい衝動にかられたけれど、何とか思い留まり、私は言われた通りに志希の対面の位置に腰かける。
「今回はほんっとーに、心底たまげたし、すこぶる呆れ返っちまったよ」
俯き加減で右手でガシガシと頭髪をかきむしりながら、志希はイライラした口調でさっそく本題に入った。
「梨華さんとの一連のいざこざ、何で俺達に黙ってたワケ?」
しかも彼は食事を終えたらいつもすぐに部屋へと引き上げてしまうので、きっとお昼休み中に顔を合わせる事はないだろう。
私の恋愛遍歴によるトラブルだなんてしょうもないことに巻き込んでしまって、どう対応したら良いのか大いに迷う所なので、顔を合わせずに済むのは結果的にはラッキーだったんだけれど、これから始まる志希との面談を思うと、安堵の気持ちを凌駕して最大級の憂鬱さが込み上げて来る。
歯医者の待合室に居る時のような、何とも重苦しい思いを抱きつつ、私はノロノロと歩を進めた。
「まぁ、まずはそこに座れよ」
牛歩を意識した歩みだったけれど、それでも数十秒ほどであっけなく部屋までたどり着いてしまった。
覚悟を決めて入室した私に向かって、テーブル前に胡座をかいて座っていた志希は、まるで自分が部屋の主であるかのようにそう指図をして来た。
その態度に色々と突っ込みを入れたい衝動にかられたけれど、何とか思い留まり、私は言われた通りに志希の対面の位置に腰かける。
「今回はほんっとーに、心底たまげたし、すこぶる呆れ返っちまったよ」
俯き加減で右手でガシガシと頭髪をかきむしりながら、志希はイライラした口調でさっそく本題に入った。
「梨華さんとの一連のいざこざ、何で俺達に黙ってたワケ?」