スイートホーム
予約表(の改訂版)をどうせなら3人同時に提出してしまった方が私にとって時間短縮になると考え、夕食後、部屋に戻らずここで待っていてくれたのだろう。


そういったさりげない心配りに対しての感謝の念を込めつつ、改めて返答した。


「確かに受け取りました。明日朝一番で処理しておきますね」


「うん、ありがとう」

「悪いっスね~、手間かけさせちゃってー」

「…よろしく頼む」


3人の言葉に笑顔で頷いた所で、私はふとある事を思い付いた。


「あ…。それじゃあ、その任務が終了するのに合わせて、例のメニューを出しましょうか?」


主に相川さんに向けて発言。


「え?」


「2週間後って事はもう来月に突入してるし。ちょうど献立表を作成してる所だったんですよ。3人がお揃いになる日に合わせて、前にリクエストしていただいたお子様ランチを出そうかなって…」

「マ、マジっスか!?」


「うん」


「やったー!」


相川さんは満面の笑みを浮かべ、ガッツポーズで喜びを表現した。


彼のこういった姿は何度見ても微笑ましくて、どうしようもなく頬が緩んでしまう。


4号業務を担当した方には任務終了後、必ず数日間の休暇が与えられていた。


その間に充分鋭気を養い、次の勤務に備えるように、という事なのだろう。


今回も例外なくそうなるハズで、3人一緒のシフトなのだから必然的に休みの日も重なる。
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