スイートホーム
発案者である相川さんはもちろんのこと、小太刀さんと加賀屋さんにも、お子様ランチを食してもらえるチャンスという訳だ。


……ナイスガイなお二人が、対極にあるファンシーなメニューと対峙する姿をぜひとも見てみたいという、子供じみた好奇心と下心がある事は絶対に悟られないようにしないと。


「あ、でも」


ハタと気付き、私は慌てて付け加えた。


「もし、連休を利用してどこかにお出かけする予定があったりするのなら、無理して社食に来ていただく必要はないですよ?」


「いやいや、それは無いっスよ。初めての4号業務を終えた後、おそらく俺、寮から出る気力なんかないくらいグッタリしてるハズだから」


間髪入れず相川さんが否定した。


「むしろ、守家さんの料理で早いとこ心身共に回復させてもらわないと。まぁ、加賀屋さんと小太刀さんはどうだか知りませんけど」


「いや、俺も特別、外出の予定はないなぁ」


腕を組みつつ加賀屋さんも返答する。


「自分は休みでも、知り合いは皆普通に仕事だし。ちょっとした買い出しくらいは行くかもしれないけど、一人で長時間、遠方まで赴く事はないと思う」


「小太刀さんはどうっスか?」


「俺も同じだ」


「だそうですよ、守家さん。だから俺達の連休初日…できれば夕飯に、お子様ランチを出して下さいよー。来月分の予約表に『この日がそれ』って分かりやすく印つけときますから」
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