スイートホーム
何だか良く分からなかったけれど、またもや自分が余計な事をしてしまった事だけは間違いないようなので慌てて謝罪した。


「…あんたにはいつも謝られてばかりだな」


小さくため息を吐いたあと、小太刀さんは続ける。


「何度も言っているが、俺に対してそんなに気を遣う必要はない」


「え?い、いえ、でも…」


「いや」


私がどう二の句を繋げようかと迷っている間に、小太刀さんは珍しく自嘲気味な笑みを浮かべ、ポツリと呟いた。


「あんたに気を遣わせてしまう、俺の高圧的な態度が悪いのか」


「そ、そんな事ないです!」


私は急いで否定した。


「ここの所ずっと、私のプライベートな事で小太刀さんには散々ご迷惑をおかけしてしまって、ホントに申し訳ないと思っています」


小太刀さんがこれまでのいざこざをどこまで気にかけているのか分からないけれど、そもそも全く眼中にないかもしれないけれど、とにかく謝罪の気持ちは伝えたい。


「何度謝っても謝り足りませんが…」


「いや、それは別にあんたのせいじゃない」


「いいえ、私のせいなんです」


こういうマイナス方面だけは自信を持って自己主張できちゃうんだよね、と自分自身情けなく思いながらも私は続けた。


「すべて私が招いた事なんです。良かれと思って取っていた行動はただの自己満足で、その身勝手さ故に、多くの人を振り回す結果になってしまって…」
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