スイートホーム
床に降り立ちつつ自分のサンダルを引っ掛けて、小走りにカウンターへと向かう。
「お帰りなさい小太刀さん」
………え?
「小窓からじゃ出せないサイズなのよ。悪いけど、中まで入って来てくれる?」
「はい」
この聞き覚えのある声と、記憶に残る名前…。
私はある予感を持って振り向いた。
その姿を視界に納めた瞬間、一気に胸の鼓動が跳ね上がる。
やっぱり!
ドアを開け、室内にフラりと入って来たその人物は、以前デパートで遭遇した警備員の『小太刀龍之介』さんだった。
なんて奇遇な…と一瞬思ったけれど、あのデパートに派遣されるという事はエリア的に本社勤務で、そしてせっかく寮があるのだからそこに入る可能性は高い。
そもそも彼の言動が印象的でそこからコスモ警備保障に興味を持ち、面接を受け、採用されることになったのだから、そのきっかけを作った人物にたどり着いたとしてもさほど不思議な事ではない。
黒の半袖Tシャツとジーパンというカジュアルでシンプルな服装の彼は、制服の時よりも若干細身に見えた。
生地が薄いし、肌が見える面積が広いからだろうか。
カチッとしていてあちこち装飾が施されている警備服は、視覚的に肉付きが良いように錯覚させるのかもしれない。
そんな事を考えている間に奥さんは、事務机の上を指差しながら小太刀さんに向けて言葉を発した。
「お帰りなさい小太刀さん」
………え?
「小窓からじゃ出せないサイズなのよ。悪いけど、中まで入って来てくれる?」
「はい」
この聞き覚えのある声と、記憶に残る名前…。
私はある予感を持って振り向いた。
その姿を視界に納めた瞬間、一気に胸の鼓動が跳ね上がる。
やっぱり!
ドアを開け、室内にフラりと入って来たその人物は、以前デパートで遭遇した警備員の『小太刀龍之介』さんだった。
なんて奇遇な…と一瞬思ったけれど、あのデパートに派遣されるという事はエリア的に本社勤務で、そしてせっかく寮があるのだからそこに入る可能性は高い。
そもそも彼の言動が印象的でそこからコスモ警備保障に興味を持ち、面接を受け、採用されることになったのだから、そのきっかけを作った人物にたどり着いたとしてもさほど不思議な事ではない。
黒の半袖Tシャツとジーパンというカジュアルでシンプルな服装の彼は、制服の時よりも若干細身に見えた。
生地が薄いし、肌が見える面積が広いからだろうか。
カチッとしていてあちこち装飾が施されている警備服は、視覚的に肉付きが良いように錯覚させるのかもしれない。
そんな事を考えている間に奥さんは、事務机の上を指差しながら小太刀さんに向けて言葉を発した。