スイートホーム
「4号業務に就いてまもなくの出来事だったからね。精神的にかなりやられたと思うわよ。だからもうその後は、一切相手に誤解する余地を与えないように、徹底的に事務的に接する事に決めたみたい、小太刀さんは。仕事中だけに留まらず常日頃からね」
「……まぁ、あれだけの男前だもんな」
ここまで話されてしまってはもう無駄だと思ったのか、旦那さんも会話に加わって来た。
「今流行りの、チャラチャラひょろひょろとしたイケメンっつーのとは一線を画する『漢』としての色気があるしな~。そんなのが自分の大切な家族を、身を挺して守ってくれてるんだから、コロッといっちまう気持ちは良く分かるよ」
「しかもボディーガードを雇うって事は、本人や周りが不安な状況下にいる時だからね。『つり橋効果』って言うの?恋に落ちるお膳立ては、もうこれでもかとばかりに整っちゃってるって訳よ」
「なるほど…」
でも、盛り上がってるのはあくまでも押してる側だけなんだけどね。
好きでもなんでもない人から、望まないタイミングで強引に言い寄られても、ただただ苦痛なだけだろうな。
一見恵まれているかのように見えるけれど、尋常じゃなくモテる人には、その人にしか分からない苦労があると思う。
そう考えた瞬間、梨華の姿がパッと脳裏に浮かび、思わずギョッとした。
……いや、違う。
彼女と小太刀さんとでは、その後の対処の仕方が。
「……まぁ、あれだけの男前だもんな」
ここまで話されてしまってはもう無駄だと思ったのか、旦那さんも会話に加わって来た。
「今流行りの、チャラチャラひょろひょろとしたイケメンっつーのとは一線を画する『漢』としての色気があるしな~。そんなのが自分の大切な家族を、身を挺して守ってくれてるんだから、コロッといっちまう気持ちは良く分かるよ」
「しかもボディーガードを雇うって事は、本人や周りが不安な状況下にいる時だからね。『つり橋効果』って言うの?恋に落ちるお膳立ては、もうこれでもかとばかりに整っちゃってるって訳よ」
「なるほど…」
でも、盛り上がってるのはあくまでも押してる側だけなんだけどね。
好きでもなんでもない人から、望まないタイミングで強引に言い寄られても、ただただ苦痛なだけだろうな。
一見恵まれているかのように見えるけれど、尋常じゃなくモテる人には、その人にしか分からない苦労があると思う。
そう考えた瞬間、梨華の姿がパッと脳裏に浮かび、思わずギョッとした。
……いや、違う。
彼女と小太刀さんとでは、その後の対処の仕方が。