スイートホーム
自分が恋人を取られた立場だから辛口評価になっていると言われればそれまでだけど、梨華の言動にはやっぱり納得いかない事が多々ある。
本当の意味で恋愛トラブルに巻き込まれ、傷付いた人達と、彼女を同じカテゴリーに入れるのは大いに抵抗があるし、断固として拒否する。
……我ながら性格悪いな、とは思うけど。
「あ。ごめんね?話に夢中になっちゃって。守家さんも遠慮せず食べてね」
自分の世界に入り込んでいた私は、奥さんのその言葉に現実世界に引き戻された。
「このお煎餅、最高においしいわよー」
「チョコレートもお勧めだよ。甘い物は疲れが取れる」
「はい、ありがとうございます」
笑顔でそう答えたあと、「じゃ、遠慮なく…」と呟きながら、私はお煎餅と、一瞬間を置いてチョコレートも一粒掴み取った。
その後は当たり障りのない話をして、有意義なお茶会は終了した。
自宅に帰り、夕飯を済ませ、一旦自室に引き上げた所でテーブル上の携帯が鳴る。
『どうだった?新しい職場の雰囲気は』
相手は麻美だった。
転職を決めた事、そしてその後の流れを麻美には逐一報告していたので、今日私がコスモ警備保障を訪れる事も把握していた。
職場見学で私がどう感じたか気になり、確認の電話をかけて来てくれたようだ。
「うん、良い感じだったよ。といっても、入居者とはほとんど会えなかったけど」
本当の意味で恋愛トラブルに巻き込まれ、傷付いた人達と、彼女を同じカテゴリーに入れるのは大いに抵抗があるし、断固として拒否する。
……我ながら性格悪いな、とは思うけど。
「あ。ごめんね?話に夢中になっちゃって。守家さんも遠慮せず食べてね」
自分の世界に入り込んでいた私は、奥さんのその言葉に現実世界に引き戻された。
「このお煎餅、最高においしいわよー」
「チョコレートもお勧めだよ。甘い物は疲れが取れる」
「はい、ありがとうございます」
笑顔でそう答えたあと、「じゃ、遠慮なく…」と呟きながら、私はお煎餅と、一瞬間を置いてチョコレートも一粒掴み取った。
その後は当たり障りのない話をして、有意義なお茶会は終了した。
自宅に帰り、夕飯を済ませ、一旦自室に引き上げた所でテーブル上の携帯が鳴る。
『どうだった?新しい職場の雰囲気は』
相手は麻美だった。
転職を決めた事、そしてその後の流れを麻美には逐一報告していたので、今日私がコスモ警備保障を訪れる事も把握していた。
職場見学で私がどう感じたか気になり、確認の電話をかけて来てくれたようだ。
「うん、良い感じだったよ。といっても、入居者とはほとんど会えなかったけど」