スイートホーム
すると小太刀さんは今度は私に鋭い視線を向け、質問した。
「この人を中に入れても良いと?」
「……いえ」
一瞬焦ったけど、すぐに自分を取り戻す。
「突然来られて、正直困ってるんです。これから夕飯ですし。怪我がないなら、これ以上関わるつもりはありません」
「だそうです」
小太刀さんは再び梨華に顔を向け、言葉を繋いだ。
「入居者が許可していないのに、部外者が勝手に入る訳にはいかないですよね?」
「…分かりました」
梨華は見るからにうちひしがれた様子で返答した。
「ごめんね?彩希の都合も聞かずに、勝手に押し掛けてきちゃって。…それじゃ」
言いながら、体の向きを変え、駅方面に向かってとぼとぼと歩き出す。
歩みは遅いけれど、不自然な動きはしていないので、とりあえず小太刀さんの言葉通りどこにも怪我はないようだ。
内心ホッと胸を撫で下ろす。
やっぱり、何かあったりしたら後ろめたいもんね。
そのまま何となくぼんやりと梨華を見送っていた私は、傍らの小太刀さんが歩き出す気配にハッと我に返った。
「あ、お二人ともすみませんでした。足留めしちゃって…」
と言っている間に、すでに小太刀さんは玄関前まで移動している。
はや!
「いや…。俺の方こそゴメン」
しかし加賀屋さんはその場に留まっていてくれた。
「何か、余計な事言っちまったみたいで」
「この人を中に入れても良いと?」
「……いえ」
一瞬焦ったけど、すぐに自分を取り戻す。
「突然来られて、正直困ってるんです。これから夕飯ですし。怪我がないなら、これ以上関わるつもりはありません」
「だそうです」
小太刀さんは再び梨華に顔を向け、言葉を繋いだ。
「入居者が許可していないのに、部外者が勝手に入る訳にはいかないですよね?」
「…分かりました」
梨華は見るからにうちひしがれた様子で返答した。
「ごめんね?彩希の都合も聞かずに、勝手に押し掛けてきちゃって。…それじゃ」
言いながら、体の向きを変え、駅方面に向かってとぼとぼと歩き出す。
歩みは遅いけれど、不自然な動きはしていないので、とりあえず小太刀さんの言葉通りどこにも怪我はないようだ。
内心ホッと胸を撫で下ろす。
やっぱり、何かあったりしたら後ろめたいもんね。
そのまま何となくぼんやりと梨華を見送っていた私は、傍らの小太刀さんが歩き出す気配にハッと我に返った。
「あ、お二人ともすみませんでした。足留めしちゃって…」
と言っている間に、すでに小太刀さんは玄関前まで移動している。
はや!
「いや…。俺の方こそゴメン」
しかし加賀屋さんはその場に留まっていてくれた。
「何か、余計な事言っちまったみたいで」