憎悪と、懺悔と、恋慕。
 


 ---------どのくらい歩いただろう。

 歩いているうちに朝日が顔を出してきた。

 無意識に歩いてるつもりだった。

 でも辿り着いたのは、早川さんの家の前だった。

 早川さんの家に来たからって、こんな早朝に早川さんを呼び出すわけにもいかないのに、オレは何をしているんだろう。

 でも、どうしても早川さんに会いたくて。

 会えなくなるなんて、どうしても嫌で。

 早川さんの家の前でしゃがみこむ。

 どのくらいそうしてただろう。

 ただひたすら地面を見つめていると、

 「・・・木崎・・・くん?? だよね?? ウチの前で何してるの?? 変質者かと思ったじゃないか」

 頭の上で声がした。
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