憎悪と、懺悔と、恋慕。
 
 顔を上げると、朝刊を取りに来た早川さんのお父さんの顔があった。

 何故かなんだかホっとして、泣きたくなった。

 「・・・早川さんに、振られました」

 『おはようございます』もなしに、オレはなんて無礼なんだろう。

 でも、苦しくて苦しくて。 早く誰かに助けて欲しくて。

 「・・・とりあえず上がって。 話、聞かせてくれる??」

 早川さんのお父さんが、オレの腕を持ち上げ、家の中に招いた。

 ・・・なんでこの人はこんなに優しいのだろう。

 こんなオレなんかに。
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