ツンデレくんを呼んでみた。
中出に困ると言われたらなんだか嬉しくなるのが常だけど、今ばかりはそんな感情すら欠乏しているようだった。あたしは動かなかった。
「中出、先寝てて」
「何拗ねてるん」
「拗ねてないよ」
「じゃあ、何」
「…………前言ってた後輩がさあ」
「襲ってきたか」
中出がさらりと言った。
中出の言葉に心臓が暴れ出す。喉の奥が焼けるように熱くなる。
「…………うん」
「は?」
きっと、何の気もなしに。中出なりの冗談のつもりで言ったのだ。
その証拠に、何を言ってるんだという声色に変わった。
焦っているような、驚いているような、中出には少し珍しい声色だ。
なぜか少しだけ嬉しくなった。
「学部飲み、そいつもいてさ。あたしウォッカを飲んじゃったぽくてそこから記憶なくて、気づいたらそいつのベッドの上にいたの」
「そりゃ奈子の自己責任やな」
「知ってる」
中出の声色はすぐに元に戻った。そして現実を突きつけてくる。
酒に弱いことはわかっているのに、なんでウォッカなんか飲んだのだと言いたそうだ。
自覚しているから言い訳をする気はなかった。あの時少しだけ、ジョッキに入っていた酒に気をつけていればよかっただけの話なのだ。
そうすれば、今頃こんな思いをすることもなかった。
「中出、先寝てて」
「何拗ねてるん」
「拗ねてないよ」
「じゃあ、何」
「…………前言ってた後輩がさあ」
「襲ってきたか」
中出がさらりと言った。
中出の言葉に心臓が暴れ出す。喉の奥が焼けるように熱くなる。
「…………うん」
「は?」
きっと、何の気もなしに。中出なりの冗談のつもりで言ったのだ。
その証拠に、何を言ってるんだという声色に変わった。
焦っているような、驚いているような、中出には少し珍しい声色だ。
なぜか少しだけ嬉しくなった。
「学部飲み、そいつもいてさ。あたしウォッカを飲んじゃったぽくてそこから記憶なくて、気づいたらそいつのベッドの上にいたの」
「そりゃ奈子の自己責任やな」
「知ってる」
中出の声色はすぐに元に戻った。そして現実を突きつけてくる。
酒に弱いことはわかっているのに、なんでウォッカなんか飲んだのだと言いたそうだ。
自覚しているから言い訳をする気はなかった。あの時少しだけ、ジョッキに入っていた酒に気をつけていればよかっただけの話なのだ。
そうすれば、今頃こんな思いをすることもなかった。