ツンデレくんを呼んでみた。
ベッドに体が沈むと、中出が唇を離してあたしを見下ろした。


「すっげ……ふにゃふにゃやな」


中出がにっと笑った。


この顔、初めて見た。


「だっ……て、初めてで」

「自分からはよくしてるくせにな」


あたしからキスすることはよくあるし、深いキスをしたことも何度もある。でも中出からすることは今までなかったから戸惑いが大きい。


「顔真っ赤」

「……!」


慌てて腕で顔を隠すと、中出がそっと腕を掴んで顔から離す。


「……あ、の、中出、学校……」

「さぼるか」

「へ、えっ!?」


ぽかんと口を開けてしまった。


無気力だけど授業は真面目に出る中出がさぼるって言った!?


「まあ、嘘やけど。午後からだからまだ時間あるし。奈子は?」

「全休……」

「じゃあ、いいやん」


中出があたしの腕をベッドに押し付けて唇を重ねてくる。


ゆっくりと唇を離して、首筋に顔を埋めた。


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