ツンデレくんを呼んでみた。
中出がブラウスからわずかに覗く鎖骨に吸い付いた。


「…………っ、ぁ」


強く吸い付いて、時々舌でなぞられる。


あたしが中出の首や喉にキスすることは何度かあった。でも、逆は本当に初めてだ。


そもそも中出がこんなことをするなんて思わなかった。


たどたどしいようで、でも手慣れているようで。


初めて感じる刺激に体が熱を帯びていく。


そういえば今は朝だっけなあと変なタイミングで思い出した。


中出が頭を上げてブラウスのボタンを外していく。


「そういや、昨日寝てるときに喘いでたっけ」

「……そういえば、言ってたね」

「夢の中で俺としてたんやろ?」

「……言わないでよ」

「へえ。奈子にも羞恥心なんてあるんや」

「ばかにすんな……っ」


中出に手を伸ばしたら、いとも容易く掴まれた。そして、するりと服の前がはだける。


「……付けてない」

「あ……忘れてた」


今からお互いの体を見せ合おうという時に、なんてあほな会話だと思った。


寝るときはいつもブラを付けていないあたしは、部屋にいるときも付けていないことが多い。


あたしは今、剥き出しの胸を見せているということだ。


さすがのあたしも少し恥ずかしい。


「てか、こんなに小さくて付ける必要あるん?」

「……どうせ貧乳ですよ。悪かったね」


くっそう。ばかにされてる。胸が小さいのはあたしだって気にしているのに。


ムッとして中出を見上げると、中出の手があたしの胸を包んだ。


「す、するの? 本気で……?」

「さあ」

「ちょ、ねえ、あんま触んないで……」

「俺にならいいって言ったんは誰やっけ?」

「…………」


あたしだ。


何も言い返せない。


中出と目が合って、ぐっと息を飲む。


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