あたしと寮と狼先輩。






「そっか…………」



先輩はなんだか嬉しそうに笑っていて。

その顔を見た瞬間、あたしの心臓がどくんと跳ねた。






『き、嫌いとかじゃないんです。また変な気を遣わせてしまってごめんなさい。

昨日初めて会ったばかりなのに…』



どうして昨日突然やってきた新入生にこんなに優しくするのだろうか。

嬉しいけど、男の人とこんな近くで関わったことがないからすごくくすぐったい。






「いや、俺の方こそ申し訳ない。こんなことで呼び出して…

宮間さんは俺たちのこと、どう思った?」



『へ?』



先輩の顔はとても真剣で。





『あたしは、先輩達が有名ってことも妙に納得しちゃいました。だって美男子ですもん。
けど、皆さんすごく優しくて中身も素敵なんだなあって。
まだ会って2日ですけど、なんとなーくわかるんです。』



何にも知らないけど、何となくわかる。

雰囲気とか話し方とか人に対する態度とかで、先輩達は中身も美男子なこと。



それを先輩に伝えると、ありがとう。と返事をしてくれた。









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