あたしと寮と狼先輩。






話を終えて安斎先輩と寮へ戻ると、あたしの部屋の前で体育座りをしている人が。




『…楓先輩、何してるんですか?」



あたしの声にピクッと反応した楓先輩は立ち上がり抱きついてきた。







『ちょ、いきなりなにする………』
「俺凛ちゃんに嫌われたかと思ったあ…」



ありゃ、楓先輩も勘違いしてたのか…

お2人共どーしてそんなすぐ嫌いになるとか思うかなあ。





『ちゃんと挨拶しないで窓を閉めたことは謝ります。ごめんなさい。

ただ、それと抱きつくことは違うと思うんですよねっ』



思い切り先輩の胸板を押すと、するりとほどける手。

ふぅ、苦しかった……………






「凛ちゃん、俺のこと好き?」



『………はい?』



そういう類のものには慣れてないあたしは顔が赤くなってしまった。

なんつー質問するんだこの先輩は!





「あ、凛ちゃん照れてる〜可愛い!」



………んもー、楓先輩だけ嫌いになっちゃおうかな。








今日で安斎先輩と楓先輩の中身が少しだけわかった気がしたあたしです。










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