あたしと寮と狼先輩。







「謝ることじゃねえよ。てかお前軽すぎだからな?もっと飯食え」



か、軽い?
そんなことないんだけどなあ。


あたしの目線に合わせてしゃがんでいた圭は、あたしの手を掴んで立ち上がった。




『け、圭?』



「そろそろ教室戻るぞ。つってももうすぐ6時間目終わるけどな」




笑いながら言う圭と、戸惑うあたし。


6時間目終わるとかあたし何してんの。


体育は4時間目の授業だから…

約2時間は保健室で寝てたことになる。





『寝過ぎた……………』


うわー。もう、馬鹿。
圭の言うとおり馬鹿だよあたし。




「まあいいじゃねえか」



圭はまだあたしの手を掴んだまま。

男の人と手を繋ぐなんて初めてだなあ。
これはカウントに入らないだろうけど。






『圭!』
「なんだ?」

『ありがとうね』



おう。と返事をした圭の顔はなんだか照れくさそうだった。












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