あたしと寮と狼先輩。






『う………わ……』



どうしようどうしようどうしよう。
ものすごく顔が近い。


すやすやと寝ているのはあの桐原先輩なわけで。

いつも怖い雰囲気の先輩の寝顔は子犬みたいに可愛い。


あたしはつい頭を撫でてしまった。






『わぁ…髪の毛ふわふわ…』



金色に近い髪の毛はふわふわしていて本当に子犬を触っているみたいだ。

気持ち良くてずっと触っていたくなる。






「ん、んんー…」



あ、やばい。さすがにやりすぎた…




…ていうか、この状況はどうしたらいいんだ?


起こした方がいいのかな?

でも今日は日曜日で学校ないし…


でもでも今の状況を誰かに見られたら絶対勘違いされちゃうよね?



んーんー……………




頭を悩ませている時だった。




「凛ちゃーん!起こしに来た………よ」



嘘じゃん…
このタイミングで楓先輩来たらアウトでしょうよ…………

突然ドアが開いたと思ったら、部屋に楓先輩が入ってきました。






ベットにいるあたしと寝顔の可愛い子犬さんを交互に見て、口をパクパクさせている先輩。



ああ、完全に勘違いしてる………









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