悪魔ニ花束ヲ

人目なんて気にしないこの俺様は、どれだけ自分が注目されているのか気付いてないのか。あたしは大きくため息をつく。明日、あたしの下駄箱と机の中は見るに耐えない状況になる、って事が本当に有り得る世界なんだ。この男の周りは。


半ばヤケクソに、あたしはその手を振りほどかず、ひきづられるように灰原に伴う。にわか雨が、制服を濡らす。鞄の中に傘は入っているけど、差す気なんてサラサラない。相合い傘?なにそれ、呪いの呪文?

遠い目をしてから、あたしはどうにでもなれと、その手の力を抜いた。
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