悪魔ニ花束ヲ
……怖ぇ。
…まじで怖ぇよ。
灰原さん、何ですかその有り得ない殺気に、視線だけであっさり陥没させそうな絶対零度な瞳。引っ張られた髪の毛は大して力が込められてないから全く痛くないのにそこだけ脱毛しそうな位毛根が震えていますよ。悪魔ですか、頼みますからヒトでいてください。
「……」
灰原は無言で微笑んだ。ああ、恐すぎる。なまじ綺麗な顔だけに、迫力が半端ない。
「き、喫茶店にお、お金を払いに行きまふ」
弱い、弱すぎるあたしの意志を誰か激しく叱ってくれ。そして噛んだ上に微妙な言い回しは大目に見て欲しい。