強引男子のイジワルで甘い独占欲
「いや、真面目だと思って」
「よく言われる。真面目でカチカチで意固地だって」
「だったらあいつのああいう行為とか許せないし諦めもつくんじゃねーの」
あいつのああいう行為。
それが何を指すのかすぐに分かって、こんな場でなんて話題を持ち出すんだって気持ちと同時に、色々配慮してくれたのも分かって、注意する気にはなれなかった。
眞木は自己中だとか空気が読めないだとかそういう噂もあるけれど、つくづく噂なんてあてにならないものなんだと思い知る。
自己中って部分は否定しないけど、空気が読めないって事はないと思う。
きちんと状況を配慮できる人だ。
ただ、言う事がストレートすぎるってだけで。
空気が読めないなんていうのは、誘いを断られた女性社員がやけになって言って回ってる事なのかもしれない。
眞木への八つ当たりという名の報復として。
「許せないよ。あんなの、一番許せない行為だし」
「だったら、そんな男と縁が切れてよかったんじゃねーの?」
「普通なら許せないけど……それなのに、好きってだけでそれさえも許せちゃう気になっちゃうんだから、恋愛感情ってすごいよね。すごいっていうか、面倒くさいっていうか……。
……って眞木に言ったところで分かってもらえないだろうけど」
呟くように言いながら、食べかけのメロンパンにかぶりつくと、眞木は不思議そうに私を見た。