強引男子のイジワルで甘い独占欲


「なんで? 別にそれくらい分かるけど」
「え、分かるの? 色んな人に言い寄られても振ってるし、この間もなんとなくで付き合ってたりしたから、あまり誰かを本気で好きになったりしなそうだなーって思ってたんだけど違うの?」
「入社してからはないけど、学生の時ならある」
「誰かを好きになった事が?!」

意外すぎて思わず声が大きくなってしまった私を、うるさそうに眞木が見る。

「うるせーな。普通だろ、それくらい」
「普通だけど、眞木って普通じゃなさそうだったから……。へー、そうなんだ。意外」
「普通だって言ってんだろ。なにが意外なんだよ」
「誰かを好きになってデレデレしてるところが想像できないから意外。普段ツンツンしてるから、眞木」
「誰か好きになってもデレデレなんかしないし。気持ち悪いだろ、そんな男。
大事にはするけど、女のわがままに付き合う必要はない」

そんなの男じゃねぇとでも聞こえてきそうな顔で言った眞木に思わず笑ってしまう。
その理由を聞かれて、笑ったまま答えた。

「眞木って亭主関白っていうか、一昔前の男って感じだなぁと思って。
古き良き時代の男って感じ。
学生の時付き合ってたっていう子も、大人しくて従順な子だったんじゃない?
眞木を立ててくれるような」

私が笑ったからか眞木は最初顔をしかめていたけれど、少し考えた後答えてくれた。



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