強引男子のイジワルで甘い独占欲
だけど、二口目を食べたあたりからじわじわと笑みが浮かんできてしまってそれ以上食べられなくなってしまった。
私なんかを友達だと思っている眞木が可愛く思えて仕方がなくなってしまって。
でもそれがバレたりしたら不機嫌全開に怒りのこもった瞳で睨まれる事は確実だったから、俯いて我慢していたけれど。
目の前にいる眞木が気づかないハズもなくて。
おい、と声をかけられながらもそれでも顔を見せずにいると、顔を隠すように持っていたメロンパンを袋ごと奪われてしまった。
「没収」
「え、なんで?」
没収だなんて言われて思わず顔を上げると、少し顔をしかめた眞木と目が合った。
面白くなさそうな顔はしているけれど、そこまで怒っている感じではなくてとりあえずホっとする。
「アレルギーなんだろ。それなのに無理して食べてるから泣いたり笑ったりしてんだろ。
俺が処分してやる」
「メロンパンアレルギーがこの世に本当に存在してるわけないでしょ。
返してよ、捨てたら怒るからね」
「誰が捨てるって言った」
手を伸ばした私に返す素振りを見せない眞木は、そう言って私から奪ったメロンパンを一口食べてしまう。
もちろん、私の食べかけのメロンパンをだ。