まんまと罠に、ハマりまして
「サンプル置き場、変わってませんか?」
「えぇ。同じ。よろしくね」
「はい」


もちろん、この時の課長の気持ちも。


「やっぱりいいですねー」
「ん?」
「コスメ達に囲まれてる感じ」
「ほんとに好きよねー、翼ちゃん」
「そうですか?」
「そうよ。少なからず、皆そうだけど。翼ちゃんはかなり上をいってる感じ」


やっぱり私は、色んな事に気づけないし、気づくのも遅すぎて。


「…渡来さん?」


不意に名前を呼ばれて振り向くと、そこには。


「!」


ゆきのさんが居て。
そんな私への、忠告、だったんだろうか?


「どうしてここに?」
「あ…、ヘルプ、で。ちょっと…」
「そう…」


売り場チェックに来ていた所に、出くわしてしまったらしい。

< 298 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop