×ルームメイトの内緒話×
母さんの絡みつく腕を解き、目を見て言う。
彼女の目が少し揺れたのが見えた。
だけどそんな目を閉じ、いっそう笑顔になって俺を室内へ入れようとする。
「……何言ってるの、洸?
さ、早く中に入って。日本から来たんでしょう?
疲れてるわよね、紅茶でも……」
「母さん!!」
何、と振り返る母さんは、相変わらず目を閉じていて。
でもその目の端が濡れていることに俺は気づいた。
「……母さん」
言葉は続かないのに、また呼んでしまう。
……とうとう彼女は泣き崩れた。
「……何よ!!!
あなたが洸を殺したくせに……!!!!」