タッチで恋愛!魔法大会トリスト
凰くんと一緒に寝た時みたいに、私達は背中合わせになって寝ていた。
「…結乃。」
「ん?」
「ちょっと、抱かせろ。」
翔が私を抱きしめる。当然、私の方を向いて。
「な、何よいきなり…。魔力、溢れちゃうよ?」
「心配すんな。特に深い意味はねーから。」
こうしていると、私は安心できた。翔と一緒にいる、そんな状況が、私にはたまらなく幸せだった。
「…翔。」
「あ?」
「翔の方、向かせて。」
私は、翔を求めていた。力を少し緩めた翔の腕の中で、私は向きを変えた。
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