メガネの私は好きですか?





「……まさかね」



モテるんだから、私なんかに限らず色んな女の子が寄ってくるだろう。


その中から選んでくれればいい。


今日の私のことなんか忘れて。



小学生から中学1年生頃、私がまだメガネをしていないとき、毎日色んな男子から声を掛けられた。


告白だってされた。

けれど、視力を落としてしまいメガネを掛けてからはそれもパッタリ止んで。


鬱陶しく感じていた私には、好都合だったけれどそれと同時に空虚だった。



──ああ、結局顔で判断されるんだ。



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