メガネの私は好きですか?
本当の私を見てくれない、
きっと、有馬だって同じだろう。
コンタクトにしろなんていう人に、心なんて動かされるものか。
─────……
「おはよ~絵美。」
「あ、おはよ藍。」
朝、下駄箱で藍に出くわした。
「あ、藍寝癖ついてるよ?」
ピョコンと跳ねた髪を手で梳いてあげた。
「あっ!ホントだ、ありがと。」
藍の無邪気な笑顔を見てホッとする。
今日はあんまり学校に来たくなかったから。
はぁ……有馬に会いませんように。
「おはよー、飯田さん?随分仲良しなんだね、君たち」
突然後ろから聞こえた声に藍の顔が強張った。