メガネの私は好きですか?
「あ、……藍。」
「絵美、目を覚まして。 そんなの一時の感情でしょ? 罰ゲームで告らされて、絵美の気持ちは本当なの?」
廊下にもたれ掛かる藍の目は、悲しげ。
私を心配しているだろう。
いつもなら、藍のサラサラの茶髪を撫でてあげるけど、今回はそんな雰囲気ではなかった。
「あ……、」
そうだ、私……忘れてた。
有馬に告った動機は、罰ゲームで本当は……。
「─────何ソレ、どーいうこと?」
背後から、冷たさを帯びた声がする。
その途端、背筋が凍りついてしまったかのように動けなくなった。