【続】三十路で初恋、仕切り直します。
積極的な素振りに法資が引かないか案じたけれど、法資は一瞬驚いたように身を固くした後、抱え込むように泰菜を引き寄せて熱っぽいキスを返してくる。
互いに舌を抜き差しして、音を立てて吸って啜って絡み合い濡らし合い、口内の敏感な粘膜を刺激し合う。
キスは唇でするセックスなのだと思い知らされるような濃い交わりを繰り返すうちに息が上がり、もう繋がる以外にどうやっても宥めることが出来ないほどの熱に全身を炙られていく。
たまらなくなって、離れ難い舌をそれでもどうにか法資の唇から引く抜くと、まるでそれが次へ進むことへの合図であるかのように、法資がベッドに引き倒してくる。
少々乱暴に投げ出された体がスプリングで上下に弾んだ。
「………法資、ちょっと、………」
待ってと制止しよとしても、聞き入れてくれない法資に体を反転させられる。うつ伏せになると背中に回った大きな手がワンピースのファスナーを腰元まで一気に下ろして、続けざまに露になった下着のホックも外してしまう。
たった一瞬前まで衣服で覆われていた部分に、法資が焦ったように性急に唇を落としてくる。
「………だめだよ。先、シャワー、」
遠慮がちに掛けた言葉に返事はない。泰菜の背中でますます意味ありげに動く唇が、法資の意思を物語っていた。