君のことが大好きで。
そんなの知りません!って叫びたいけど言えないわけで…




そういえば昨日玲が言ってた気がする…なんて考えながら不満な顔で前へ立つ。




当然皆の顔が見えるわけで、女子は皆私を見てニヤニヤしたりしている。




優樹に気付かれたらどうしてくれるのよ!




そんな私の心の叫びもお構いなしに優樹は朝の会を始める。




「これから朝の会を始めます。起立。礼。着席。」




そうして一通り終わると先生の話が始まる。




先生の話は長い!




一時間目あるんだから早くしてよー!




すると横から学級日誌とシャーペンが私の机に置かれた。




そこには日直の名前を書く欄に小口 優樹と書いてあってその下が空欄になっている。




「名前、自分で書いて。」




「あ…はい。」




私は一緒に渡されたシャーペンを手に取る。




これ、優樹のだよね?




なんか緊張する。




私はなんとか名前を書き終えた。




書いてる間、優樹が見てくるから書きづらかったよー。



「ありがとう。」




私は優樹のお礼に笑顔で返した。




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