君と私の40日 【執筆中】
学校から墓地はそう遠くないから10分ほどでつく。
昼間の墓地は、無駄に哀しく思えてくる。
こんなに外は明るいのに、ここだけ灰色がかかってる。
麦くんのお墓を見つけると、積もった葉っぱを手で払う。
「麦くん、毎日暑いね。こっちは明日から夏休みだよ」
返事がこない麦くんに向かって私は話しかけた。
初夏の空は真っ青で、見てるだけで元気になれる。
白いふわふわの雲の上に麦くんは乗っている。
やっぱり麦くんはずるいよ。
私だって・・雲に乗りたい。