ツンデレ彼氏をデレさせろ。
ー李斗Sideー



いつものように、朝起きて、
母が作ってくれた和食の食事をし、
制服に着替えて、家を出る。



ーそんな当たり前の日常。
昔はその日常を
ただ、繰り返すだけだった。



でも。



『おっはよー!』



彼女の朝から脳裏に焼きつく様な
キンキンと高い声で
テンション高い挨拶。



初めは鬱陶しく感じたことも
あったけど、
今では、その“声”を聞かねーと、
一日のスイッチも入らない程、
俺の隣に朔がいることは
当たり前で、“日常”になっていた。




「アレ?李斗君?」



「あ、おはようございます、
朔のお母様。」



チャイムを鳴らそうとすると、
玄関から出てきた朔のお母様。



「おはよう。」



ニコリと笑う表情は、
朔とよく似ている。
…だが、やっぱり大人っぽい。



「今日、朔、委員会あるって言って
朝7時前に出て行ったよ?
李斗君には、連絡入れたー
って言ってたんだけど…。」



申し訳なさそうに
そういう朔のお母様に、



「あ、本当ですか!?
俺、朝、ケータイ見てなくて…!
すみません、
ありがとうございます!!」



…朔のヤロー!!
委員会なんて、全くの嘘だ。
朝に会を開催する
委員会はないっ!!



委員会の日は不定期だが、
各委員会ごとに
元々決められていて、
しかも、朝に会を開く部署はない。
ーそう、決まっているんだ。



わかりやすい嘘吐きやがって。
まあ、
昨日の俺の行動が原因だろう…。
恥ずかしくなって、会えない
って言うところだろーな。


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